国道沿いの社屋前に、小池組のシンボルであるトロッコ列車があります。
駅舎をイメージした屋根は、当社社員たちにより、大切な列車を守るように作られました。
そのトロッコ列車の歴史のお話です。
~小池組にある トロッコ列車の歴史~
小池 市蔵 (小池組会長)
機関車『旭重工業製 ガソリンエンジン、軌間 610㎜ 自重約3トン』
使用目的、仕事状況を父(小池組創業者)から聞いた話や、自分の記憶を辿り書きます。
父は昭和23年10月の洪水で大災害の復旧をする為、児玉工業長野出張所長として故郷に帰り、穂刈橋から鹿島地区まで築堤工事をしました。昭和36年本社が廃業した為、独立し現在に至ります。
穂刈橋から北小路付近までは、下市場の河原から土砂を穂刈橋に線路を敷き、トロッコを人力で運搬して築堤しました。
昭和25年~32年頃まで毎年渇水期の工事で、春の雪代までには完成させることは大変でした。
機関車の使用した付近は、清水さん宅、中学校裏、農協付近で、河原から、連結したトロッコ数台に土砂を積込み、河原や堤防の上を牽引し、目的場所まで運搬しました。
小学生の頃、工事現場で指導してもらい運転した事も何度かあり、スピードは10km位で遅いのですが、脱線させたこともあり迷惑を掛けました。
(里穂刈公民館報 第154号より)